
A Timeless Sanctuary.
Echoes of the forest weave into silent stories.
由季野物語 - 森に響く、やさしい時のこと
ひとつの森がありました。
静かな川が流れていて、風が葉を鳴らし、
季節の色がゆるやかに移ろっていく場所です。
ある日、その川の上に、八角のかたちをした
不思議な空間がぽつりと現れました。
それは建物であって、建物ではなく、
人のことばや手のうごき、
ひと匙の光や湯気のゆらめきまでもが、
空気といっしょに流れていく、ふしぎな「場」でした。
そこでは絵が描かれ、布が染められ、声が交わされ、
湯気のたつ器が、ひとのこころをあたためました。
ひとつの正しさにしばられず、かたちにとらわれず、
それぞれの「やってみたい」が、すこしずつ重なって、
知らない誰かのこころに、ふいに触れていきます。
ひとりが、ひとつのことをするだけでは足りなくて、
モノとコトと、誰かのことばと誰かのまなざしが、
ここでたまたま、すれ違い、結ばれて、
それが、なんでもないようでいて、
たしかな「ひととき」になっていくのです。
だからこの場所は、いろんなかたちを持っています。
ときに染色のアトリエ、ときにひそやかな語らいの場、
ときに風の吹き抜ける舞台であり、
ときに、ひとの表現がこだまする、
森の奥のたまり場です。
遠い道のりの先にあっても、
ここには、ここにしかない「ひととき」があります。
ようこそ、季節と感性が響き合う、森の時間へ。